【一分雑学】足軽から武将に出世できた者はどれくらいいる?
江戸時代にも『足軽』と呼ばれる階級の武士もいましたが、一般的に足軽と言えば、やはり戦国時代に馬に乗らずに合戦に参加していた下級武士のイメージが強いと思います。
実際のところ、足軽は農民から徴発されて合戦に参加していたことも多かったようですが、合戦で武勲をあげて出世した者も少なくなかったようです。
では、どれくらいの人が武将にまで上り詰めたのでしょうか?
足軽から武将になった人とは
結論から言うと、残念ながら豊臣秀吉ただ一人と言わざるを得ません。
記録に残っているのは秀吉くらいしかいないようです。
成り上がり武将は?
下剋上の代名詞のように使われる武将として、斎藤道三や松永久秀が挙げられます。
斎藤道三は『油売り』商人として有名ですが、実は武家に繋がる僧籍です。
美濃守護だった土岐氏の重臣長井氏の家老西村家を継いで、後に美濃一国を奪い取っています。
また、松永久秀は主家である三好氏を滅ぼし、ときの将軍足利義輝を襲ったり、東大寺大仏殿を焼き討ちにしたりと大暴れした後、織田信長の家臣となっています。
しかし、どちらも合戦で手柄をあげて成り上がったというより、それぞれの才覚で武将に取り入り、謀略をめぐらしてその座を奪ったというタイプです。
そういう意味で、天下人にまで登りつめた豊臣秀吉という人がいかに稀有な才能と運の持ち主だったかわかりますね。
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