【一分雑学】古代日本、遷都のとき庶民たちはどうしていた?
歴史で習う遷都といえば、有名なところでは
・710(和銅三)年、藤原京から平城京への遷都
・784(延暦三)年、長岡京への遷都
・794(延暦十三)年、平安京への遷都
が挙げられます。
八世紀に大きな遷都が集中しているのは、ちょうど律令国家が確立した時代で、政治に大きな力があった証です。
とはいえ、そこで生活していた庶民は遷都のときどうしていたのでしょう?
遷都のときの庶民は大変
平城京へ遷都したときの記録には
「造都に疲れた者たちの逃亡が禁令を発しても止めることができなかった」
というようなことが書かれています。
また、
「食料が欠乏し、飢える者が少なくない」
とも記述があります。
当時の遷都は、ただ引っ越しをするだけではなく、同時に新しい都造りもセットになっていましたから、庶民はそれに駆り出され、疲れ果てていました。
遷都を阻止することが目的と思われる放火なども起こっていたそうです。
庶民にとってはとてもツライことだったんでしょうね。