【一分雑学】道祖神ってどんな神様?
道祖神(どうぞじん)という神様のことを聞いたことがありますか?
もしかしたら皆さんのおうちの近くに祀られているところがあるかもしれません。
ところで、この神様のことを説明できますか?
道祖神とは何の神様か?
結論から言うと
村に災厄が入り込まないよう、あるいは旅人の無事を見守る。また交通安全や縁結び、安産の神
としても崇められる神様です。
以下、少し説明を加えます。
道ばたの神様、道祖神
石像、石碑の形で、村境や峠、路傍に建てられていることの多い道祖神は民間信仰で、古くは奈良時代や平安時代の史料に『道祖』という文字が見られることから、このあたりの時代から信仰が始まったようです。
全国に見られますが、特に長野県の安曇野や山梨、静岡あたりでとりわけ深く信仰されています。
道や村の守護をする存在として、サエノカミ(賽の神、幸の神)や猿田彦、岐(ふなど)神などもありますが、これらも同一視される形で道祖神と呼ばれます。
一説によると近親相姦の男女を祀ったとも
道祖神の中には男女が抱き合った石像があります。
知らずに交わった兄と妹、もしくは知っていてそういう関係になってしまった父と娘ともいわれますが、近親相姦、つまりタブーを犯した姿だと言われています。
禁を破ったために村にいられなくなり、追放された二人をその後に神様として祀ったという説があります。
たたりを畏れて封印し、祀り上げるというのは日本古来の信仰の形ですから、それも頷ける話です。