【一分雑学】日本で初めて特許を取得した人、知ってますか?
特許というと、ご存知の通り発明を保護するもので、一定期間独占的に実施することができる権利のことです。
とはいえ、そもそも発明家や学者のような人が取得するものであり、また申請方法も弁理士さんのような専門の方にお願いするくらい難しいイメージがあるのでハードルが高く感じられます。
しかし、アイデア次第で一般市民でも特許出願は可能です。
そんな、特許ですが、日本で最初に取得した方ってどんな人なのでしょう?
日本で最初に特許をとった人は?
結論から言うと
明治18(1885)年に取得した堀田瑞松さん
です。
以下、少し説明を加えます。
日本に特許に関する法律ができたのは・・・
日本に特許の制度ができたのは、明治18(1885)年『専売特許条例』という法律です。
これは現在の特許法の前身にあたるもので、明治18年4月18日に初代特許庁長官を務めた高橋是清が公布しました。
これが特許の始まりです。
背景には、明治16(1883)年、特許権などの国際的保護に関するパリ条約が締結されたことがあります。
当時の日本は開国以来の不平等条約改正に向けて、何事も国際基準にしようという機運がありました。
特許第一号は堀田瑞松
彫刻家であり漆工芸家でもあった堀田瑞松が、船底塗料の研究を行い、海軍の船でテストして出来上がったものを特許出願し、取得したのが明治18(1885)年8月14日のことでした。