【一分雑学】源氏は白旗、平家は赤旗って誰が決めた?
歴史ものの小説や、NHKの大河ドラマなどでも度々取り扱われる平安時代末期の源氏と平家の戦い。
鎌倉幕府を開いた源頼朝と、その弟である義経(牛若丸)、その郎党だった武蔵坊弁慶、そして敵方の平清盛など魅力的なキャラクターが多数登場することでも有名ですね。
ところで、映像作品だと必ず源氏と平家は色分けされているのですが、これには理由があるのでしょうか?
源氏と平家、それぞれの色
それぞれにいくつかの説があるようです。
源氏が白をシンボルカラーとした理由
①源氏の主力は関東、東北の貧しい武士団だったので、彼らの純情かつ潔白な心、信条を示すためだった
②八幡神を信仰していた源氏は、「白」を「神の清らかさ」を表す色として選んだ
③源氏が新羅系で、新羅は『白旗』の国だという話から
平家が赤をシンボルカラーとした理由
①赤は太陽を表すので、平家は太陽の神様『天照大神』を祖神とする天皇家の流れを汲んでいるということをアピールしたかったため
②朱塗りの厳島神社を建立するなど、平家が派手好きだったからという説
③古代中国では朱や赤は不老不死を表す色で、死者を葬る棺桶に用いていたという道教思想から
④実は、赤は平家の色ではなく、サメよけに赤いものを使っていた漁師が平家に加勢していて、そのせいで平家が赤旗を掲げているように見えたという説
大昔のことですからさまざまな説があるのは仕方ありませんが、いずれにしても源氏と平家が相いれなかったことが旗の色でもわかりますね。