【一分雑学】日本に宦官がいなかった3つの理由
古代日本は中国からさまざまな文物、制度を輸入することによって国家としての体裁を整えていたと考えられています。
しかし、何でも取り入れていたかというと、そうでもありません。
受け入れなかったものとして、『宦官』の存在が挙げられます。
宦官が日本にいなかったのは・・・
『宦官』とは皇帝の側近に使え、後宮の世話を取り仕切るために、去勢された男性のことです。
それが日本にいなかったのは以下の3つの理由が考えられます。
①宦官の起源は征服した異民族を捕虜にしたこと
征服した異民族の男たちを去勢して奴隷として使い始めたのが、宦官の起源です。
島国の日本では異民族と大きな戦争をしたことがなかったことが一つの理由です。
②隋の時代には廃れていた
刑罰として宦官が生まれることもあった。
しかし、日本が積極的に中国文化を取り入れ始めた頃には、すでに宦官という制度は消滅していたようです。
③後宮の規模
当時の中国の後宮は「後宮三千人」といわれるほど大きなものだったため、宦官のような存在が必要でした。
ですが、日本にはそこまでの規模の後宮はありませんでしたので宦官が必要なかったという理由です。