【一分雑学】江戸幕府終焉後、大奥の女性たちはどうなった?
テレビドラマにもなったことで、より有名になった江戸城の大奥。最盛期には1,000名を超える女性が暮らしていました。
男子禁制のため、夜間の警備にいたるまで女性の手で行われていました。
そんな大奥ですが、江戸城が無血開城されて主がいなくなった後、女性たちはどうなったのでしょう?
江戸開城後の大奥
結論から言うと、
1868(慶応4)年、大政奉還された2日後に里帰りが命じられ、ほとんどの女性は実家へ戻った
そうです。
ただし、数人だけは江戸に残りました。
開城後、江戸に残った数人の女性とは
大奥にいた女性で江戸に残ったのは、十三代家定未亡人、十四代家茂未亡人、十五代慶喜夫人の美賀子と、それぞれのお付きの女中たちが田安家に移り住んだそうです。
というのも、田安家は一橋家、清水家とともに『御三卿』と呼ばれ、大名扱いはされませんが、御三家と同じく将軍の世継ぎがいないとき、将軍家を継ぐという家柄でした。
その嫡男である田安家達(いえさと)の教育にあたるため江戸に残ったそうです。