【一分雑学】【ファッション】アイビースタイル、プレッピーを簡潔に説明
アイビースタイル、アイビールックとは現在ではアメカジの一つの分類(正確には違いますが)ともされ、プレッピー、カレッジスタイルの源流です。
ファッションが好きな人たちは、大体どんな服装かイメージできると思いますが、その定義とはどんなものなのでしょう。
アイビースタイルとは
結論から言うと
アイビースタイルは、アメリカ東部の名門大学群であるアイビーリーグ(Ivy League)の学生たちのファッションスタイル
に由来します。
このスタイルは、1920年代のイギリスやアメリカの上流階級のスポーツスタイルが基になっているとされています。
アイビーリーグを構成する8つの大学とは
- ブラウン大学
- コロンビア大学
- コーネル大学
- ダートマス大学
- ハーバード大学
- ペンシルベニア大学
- プリンストン大学
- イェール大学
日本におけるアイビールック
1964年ごろ、アイビールックで銀座のみゆき通りに集まる若者達を「みゆき族」と呼び、流行になりました。
当時は、髪を七三分けにし、ボタンダウンシャツ、三つボタンのブレザー、コットンパンツ、ローファーを着用するのが定番だったとされています。
(c)kyodonews/amanaimages
初期に流行を牽引していたのは株式会社ヴァンヂャケット(VANブランドで有名)とMEN’S CLUBという雑誌でした。
ちなみに、流行をつくり出した当初はアメリカへ直接取材に行けなかったため、断片的な情報でイメージを作り上げたとのことです。
(※「TAKE IVY」という写真集を1965年に発刊する際に取材へ行っている)
当時の代表的なアイビールックのブランド
アメリカ
ブルックス・ブラザーズ、J.プレス、G.H.Bass
日本
VAN(ヴァンヂャケット)、JUN、リーガル
現在のアイビールック、プレッピー
本国アメリカで1970年代のヒッピー文化の隆盛と共に、アイビールックは一時廃れます。
しかし、その後1970年代後半になって、アメリカ合衆国北東部の古いインデペンデント・スクール予科(大学進学のための準備をする学校)に通う子弟を中心とした『プレッピー』と呼ばれるスタイルが流行りました。
このスタイルはアイビールックを踏襲しながらも、それをカジュアルに着崩すのが特徴で、日本においてはアメカジの一つの分類として認識されています。
典型的なプレッピーのアイテムは、ポロシャツ、チノパン、ローファー、ブレザー、オックスフォードシャツ、カーディガンです。
これらをTシャツやジーンズなどで着崩しながらも、清潔感と上品さを失わないようにしたものが、プレッピースタイルと言えるでしょう。
まとめ
ファッションには正解はありませんので、厳密に言い過ぎても仕方なのですが、一応の定義として上記に挙げたようなことを参考にしてください。
クラシックでトラディショナル(伝統的)なアイテムを使い、トレンドを取り入れながらも上品さや清潔さを失わないようにしたものがプレッピー
と結論付けられると思います。