【一分雑学】遣唐使の難破率ってどれくらいだった?
学校で歴史の時間に必ず習う遣唐使。
中国で、隋から唐に王朝が変わったために、遣『唐』使となりました。
今でいうところの政府公式使節団の位置づけですが、現在と違うところは行って帰ってくるのが命がけだったという点です。
一体、どれくらいの人が帰って来れたのでしょう?
遣唐使の難破率は・・・
630~894年までの計16回の派遣で、無事に帰国できたのは8回。
約6,000人の投稿で、半分の3,000人が難破・漂流・沈没の末、命を落としているそうです。
つまり、約50%の確率で無事に帰国できないということになります。
それでも遣唐使船に乗る人がいた理由
半数が帰って来れないのに、唐に渡ろうとする者が絶えなかったのは政府使節団という以外に、国費留学生の側面があったからです。
唐に渡って学問を修めれば出世の道が開けるからです。
ただし、現実はなかなかに厳しかったようで、生還しても歴史に名前が記録されるほどに出世したのは、わずか27人しかいなかったといいます。