【一分雑学】パソコンのキーボード『QWERTY配列』の起源は?

今やさまざまな職業の日々の業務に欠かせないものとなったパソコン。

日常的に使っている人は疑問に思わないかもしれませんが、キーボード入力するときに初心者の頃はそのランダム(に見える)な配列に戸惑った経験があるのではないでしょうか。

この配列は誰がどのようにして決めたのかご存知ですか?

 

 

パソコンのキーボード配列の起源とは

結論から言うと、「QWERTY配列」は

19世紀後半、アメリカ人のクリストファー・ショールズがタイプライターを考案したときに

実用化されました。

 

以下、少し説明を加えます。

 

キーボード配列は元々タイプライター用のものだった

パソコンのキーボード配列の起源は、19世紀に遡ります。

米国の新聞記者で発明家のクリストファー・ショールズは1868年に初の実用的なタイプライターを開発し、キーが押される頻度や機構の不具合を減らすために最適な配列を模索しました。

その結果、1872年に生まれたのが、現在のキーボードにも見られる「QWERTY配列」です。

この配列名は、最上段の左側から見た文字の並び順に由来しています。

 

当初のタイプライターは、隣り合うキーを連続で打つと「ハンマーバー」が絡み合ってしまうという構造上の問題がありました。

これを解決するため、ショールズはよく使われる文字の組み合わせを分散させ、打鍵のスピードを自然と抑えるような配列にしました。

その後、このタイプライターはアメリカの銃器メーカー「レミントン」によって販売され、QWERTY配列は標準的なものとして広く普及しました。

 

その後、パソコンが普及したときも踏襲された

20世紀に入り、コンピュータやパーソナルコンピュータが普及し始めたとき、QWERTY配列がそのままキーボードの標準配列として採用されました。

新しい機械や技術が登場しても、長年の慣れや互換性が求められるため、QWERTY配列はそのまま受け継がれることとなり、現在に至っています。

 

一方で、タイピング効率をさらに高めるための配列も開発されました。

例えば「DVORAK配列」や「コールマック配列」は、指の移動距離を減らし、効率を重視した配置が特徴です。

しかし、QWERTY配列が広く普及しているため、こうした新しい配列が主流になるには至っていません。