コーヒーの香りのリラックス効果 イライラ解消、ストレス解消に効く理由とは?
2016/01/30
ちょっと疲れた時、眠たい時、嫌なことがあって気分をリセットしたいとき、飲みたいものといえばやっぱりコーヒーですよね。
挽きたてのコーヒーが漂わせる香ばしい匂いを嗅ぐと、なぜか落ち着く気がします。
実は、そのコーヒーの香りにリラックス効果があると、既に実験により証明されています。
コーヒーの匂いによるリラックス効果
コーヒーの香りをかぐと、脳にα(アルファ)波が生じ、リラックスできるという効果が報告されています。
杏林大学の古賀良彦教授のグループが下記のような実験を行ったそうです。
挽いたコーヒー豆、レモン油、蒸留水を順に被験者に嗅いでもらって脳のα波を測定し、リラクゼーション効果の度合いを計るという実験です。
その結果、コーヒー豆の匂いを嗅いだとき、他の二つの香りを嗅いだときに比べ、明らかにα波の発生量が増えたそうです。
コーヒーの匂いによる作業能率アップ効果
前項の実験と同時に、目で見た物事を判断・処理する認知と情報処理という、いわゆる『頭の回転』がどうなるか調べてみたそうです。
脳の電位を計ることで、それがわかるそうですが、なんとコーヒーの匂いを嗅ぐことで、電位がより高くなり、格段に脳の働きが向上することがわかりました。
コーヒーの煎り方によっても違う効果が
また、もっと実験を進めていった結果、リラックスしたいときには『深煎り』のコーヒー豆が最も良く、何らかの作業をするときは『中煎り』のコーヒー豆が良いという報告がされています。
(実験は、それぞれ『深煎り』『中煎り』『浅煎り』で調査したそうです)
深煎りのコーヒー豆の匂いが、右側後頭部でのα波の増加を促す効果が判明したそうです。
コーヒー豆の種類によるリラックス効果
更に古賀教授はコーヒー豆の種類によって香りや味が異なることに注目。
様々なコーヒーの香りを嗅いだときのα波も測定し、リラックス効果について調べました。
実験で使われたコーヒー豆はグアテマラ、ハワイコナ、ブラジルサントス、ブルーマウンテン、マンデリン、モカマタリの6種類です。
その結果、α波を最も多く発生させたのはグアテマラ、ブルーマウンテンで、逆にα波をあまり発生させなかったのが、ハワイコナ、マンデリンだったそうです。
これにより、コーヒーならどれでもα波発生によるリラックス効果を得ることができるというわけではないことがわかりました。
まとめ
昔からある純喫茶のような喫茶店だけでなく、最近はスターバックスやドトール、コメダ珈琲のような、もはや私たちの生活に定着したようなカフェに加え、各地にオシャレなカフェも多くできています。
また、2015年2月に日本に再進出した、サンフランシスコのブルーボトルコーヒーに代表されるサードウェーブコーヒーも人気となっています。
リラックスするには周囲の環境も大事です。