コーヒーががん予防や動脈硬化予防に役立つ理由とは?
2016/01/18
コーヒーは身体に良くないという話を聞いたことがある方は多いと思います。
しかし、現在ではがん予防や動脈硬化予防など身体に良い効果があるという報告が次々と上がってきており、考えを改める必要が出てきました。
そんな健康に良いとされている理由について、これから順にお話ししていきます。
抗酸化作用
まず、がん予防に良い理由です。
ある実験の結果の話があります。
まず、ラットに発がん物質が含んだ基礎飼料を食べさせ、がん細胞を確認しました。
そのラットに、コーヒーの成分の中に含まれるポリフェノールの一種であるクロロゲン酸を与えると、発がん率が0%になったというものです。
この実験では大腸がんの実験でしたが、肝臓がんや喉頭がんなどの抑制にも効果的であることが分かりました。
ポリフェノールは動脈硬化を防ぐことで有名であり、一時期ポリフェノールが多く含まれた赤ワインブームが起きたことで、この効果を知っている人も多いと思います。
そんなポリフェノールのひとつであるクロロゲン酸には抗酸化作用があり、私たちの身体の細胞の老化を防いでくれます。
老化の原因である活性酸素を除去してくれるクロロゲン酸はさまざまながん予防以外にも動脈硬化や生活習慣病にも有効です。
このことから、がん予防以外の病気の予防としても効果があるということです。
善玉コレステロールを増加させる効果
次は、コーヒーが動脈硬化予防に良い理由です。
クロロゲン酸にも動脈硬化予防に有効な理由が報告されています。
それは、コーヒーには動脈硬化を予防する善玉コレステロールを増加させる働きがあるというものです。
善玉コレステロールの高密度リポタンパク(HDL)はコーヒーを飲むことによって増加し、余計なコレステロールを代謝してくれたとのことです。
このようにいろんな研究報告からコーヒーには健康に良い成分が含まれていることが分かるようになりました。
飲み過ぎ、焙煎不良には注意
しかしお酒と一緒で飲みすぎるとカフェインによる不眠症や胃液分泌を促進させることから消化性胃潰瘍を助長するなどのリスクも出てきます。
ほかにもタンニンなどの成分が鉄分の吸収を阻害してしまう可能性があり、貧血につながるという話もあります。
また、焙煎不良などの質が悪い豆で淹れた場合に効用が薄かったり胃腸の負担になるため、良質の豆を使ったものを選ぶようにしましょう。
質が良い豆を選ぶことによって、効能以外で嗜好品として大切な香りやコクも良くなります。
これらのことに注意して適度に飲み続けることで健康的な生活を送れるため、がん予防や動脈硬化予防でなくてもコーヒーを飲むことをおすすめします。